一貫性がないことは、自分自身の強みであるのと同時に、それは人生を複雑にし、難航を強いられるような或る種のやり甲斐のようなものなんだと思う。単純ではないということ。それはそれぞれの内面だけであってほしいと感じるこの頃です。目障りなほど利便性が追求され過ぎて、機能がノイズに感じられるほど行き着いた先の資本主義社会。プロフェッショナルが埋もれてしまい、平等という名のチープさが蔓延しているようにも思うから。
さて、一昨日の午後からずっと布との格闘です。アトリエに大量に遺された布を改めて発見し、その布を用いて、作品制作を進めていきたい。装飾性と形の造形的探求はずっと自分のやりたかったことです。自分自身のずっと温めてきたものと、深めてきたある造形性がマッチ試合準備が整ったのだと実感している。
これまで作ってきた先に、思いもよらない素晴らしいものが手で作り出された時に、今までのものは遠回りとして必然だったのだと思える。結果論だが、逆説的にそうで合ってほしいと願うことさえある。
布を使うということは、色だけではなく、質感を含めた素材感という要素が一つ加わることです。形のイメージはスケッチブックに書いてあったが、下の写真のように制作した布の見本を見ながら、どのような配色にしようかと2時間くらい頭を抱えた今日。でも、悩んだら必ずその先に見えるものがある。そこが重要で、それは、悩んだ後に休憩し終わった後かもしれないし、一晩経ったあとかもしれない。脳内で整理されてシンプルな解としてのアイディアやイメージがその時になって訪れる。


左は制作した布の色見本。右は、新しく制作しているシリーズです。