立体作品の原点(1) – OBJECTRUM –

「OBJECTRUM」という立体作品は、自分が作品と呼べるはじめての作品となった。

そこから自分はアーティスト活動が本当に始まったと思っている。

それは自分の原点に向き合って、心から本当に自分自身が表現できたと思っているし、

自分の哲学も込められた初めての作品になったから。

それは卒業制作作品だが、この作品については語り尽くせない。

卒業制作で、アートやデザインや彫刻を超えた、いや、そのどれもを内包した作品ができた。

自分の専門はインテリアデザインだが、卒業制作で

そのような立体作品を制作している人はいなかったし、自分は作品を制作する以上

自分にもっと向き合って自分にしかできない表現や哲学を

すごく作品に込めたいと言う気持ちがあったから。

貫こうと思ったてその時はすごく思わなかったとしても、

それだけに表現したいことが情熱を持ってあったからこそ

完成させられた作品だと思っている。周りと違うけれど、大学に教えに来てくれ方との

考え方と合わなくてどうしようか迷ったこともあったけれど、

自分自身を保つことで、一環する姿勢を保ち続けることで、本当に作りたいものが作れた。

その時は自分を保つのは本当に慣れなかったが、客観視する姿勢を持つデザインと違って、

「個人的な体験に根ざしたもの」、アートを完成させるという姿勢をそこからで学んでいった。

デザインのそばにいながら自然にアートを作る姿勢を知ることになった。

やっぱり自分は、

「どこにいるかと言うよりも自分の作りたいものを作る」

と言うことをとても大切に思ってきた。

この体験を踏まえてOBJECTRUMという作品について、語っていきます。

続く。