「OBJECTRUM」という立体作品は、自分が作品と呼べるはじめての作品となった。
そこから自分はアーティスト活動が本当に始まったと思っている。
それは自分の原点に向き合って、心から本当に自分自身が表現できたと思っているし、
自分の哲学も込められた初めての作品になったから。
それは卒業制作作品だが、この作品については語り尽くせない。
卒業制作で、アートやデザインや彫刻を超えた、いや、そのどれもを内包した作品ができた。
自分の専門はインテリアデザインだが、卒業制作で
そのような立体作品を制作している人はいなかったし、自分は作品を制作する以上
自分にもっと向き合って自分にしかできない表現や哲学を
すごく作品に込めたいと言う気持ちがあったから。
貫こうと思ったてその時はすごく思わなかったとしても、
それだけに表現したいことが情熱を持ってあったからこそ
完成させられた作品だと思っている。周りと違うけれど、大学に教えに来てくれ方との
考え方と合わなくてどうしようか迷ったこともあったけれど、
自分自身を保つことで、一環する姿勢を保ち続けることで、本当に作りたいものが作れた。
その時は自分を保つのは本当に慣れなかったが、客観視する姿勢を持つデザインと違って、
「個人的な体験に根ざしたもの」、アートを完成させるという姿勢をそこからで学んでいった。
デザインのそばにいながら自然にアートを作る姿勢を知ることになった。
やっぱり自分は、
「どこにいるかと言うよりも自分の作りたいものを作る」
と言うことをとても大切に思ってきた。
この体験を踏まえてOBJECTRUMという作品について、語っていきます。
続く。