作品も自分自身も自然の一部

改めて全て地球上の出来事のほんの一部なんだと思った。

特に地球規模の出来事になるとそれは、もう自分達の抗いようのないことだから

備えておくことしかできないけれど

でも、起きたことを忘れないで語り継がれていくこともしないと

また同じようなことが人間社会で起こってしまうから。

小さい頃に津波などの自然災害を経験したから思うところがある。

でも、その海の景色とかに囲まれると、

すごく自分の地元っていう感じがして落ち着く。

いつも自分は

地球上のこの場所に生まれてこういうところで育って

海の景色を見ながら成長してきたから

地球上でこの場所が1番落ち着ける自分にとっての生息地なんだなと思う。

だから、ここで見る植物とか動物とか、1番自分に近い存在かなと思ったりもするし。

自分にとって自然というのは、自分と切り離されて

ただ美しいとか、落ち着くとかそういうものじゃなくて

この土地ならではの食材を食べて育ったから

「自分の一部にその土地のDNAが刻み込まれている」気がするんだよね。

だって、その土地のものを食べて自分の細胞にその栄養分が送られて成長してきたから。

それって凄い、やっぱり作品にもそれが反映されてるって感じる。

知らず知らずのうちにね。

もうここで生きているだけで、ここで書いてるだけで、そういうことなんだよね。

特有の気候とかに影響されて育った、独自の野菜や独自の魚を食べて

自分の脳とか体全体の細胞が作られていったのだから、

その細胞一つ一つが「早く描きたい」って言う衝動を起こして作品を作るんだから、

ある意味「作品も自然の一部なんじゃないか」、そう思った。

でもそれはやっぱり、その人ならではのローカルがあるわけだから

その人が描いた作品には自分にはないものが含まれていると思うし、

その逆も感じている。

環境とか自然が細胞に刻み込まれて出てくるのが作品だし

それも自然の一部だと思った。本人が意識しなくても、

多分知らず知らずのうちに出ているんだよ。

だって、ここで呼吸して生きている。

今吸っている空気は、ここで育った植物や動物も同じように吸っていた

空気も含まれていると思うしね。